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困ったちゃんな父
こんにちわ(*^^*)雨女しおです☔
今回は困ったちゃんな父の話を・・・。
子供のころ、父が入院すると母が毎日毎日お弁当を作って持って行ってました。
近くの病院でも、京都市内の病院でも。
父の口癖は、病院食はわざと不味く作ってある。あんなん、いかに不味く作るか研究しとるんやw(゚Д゚)w
もう、わが父ながらひどいこと言う・・・
そんな父ですから、すい臓の手術の時母に、また弁当・・・、
嫌です。
多分、「べんとう」の「べ」くらいで嫌だ!と言っていたと思う😓
これで、私たち兄弟のやるべきことは決まりました。
いかに母に無理をさせないか、父のわがままから守るか。です。
基本、毎日母には病院に来てほしい父。
(出来れば、その時に母のご飯が食べたい→病院食は嫌だ!)
しかし、父が歳を取るにと同じように、母も歳を取る。
若いころのように、子供も小さいしお父さんに元気になってもらわなきゃ! の気持ちの強さが違う(^_^;)
何もしないわけじゃないですよ、もちろん。
母の献身は父が亡くなるまで続いたし、そばで見ていて頭が下がることばかりでしたから・・・。
でも、母も年齢を重ねて、毎日お弁当を作って電車に乗って、1時間かけて毎日通うのはきついし、私たちも無理をしてほしくない😥
そこで、私、デパ地下で父の好きそうなものを毎日少しづつ買って持って行きました😁
それは、父が最寄りの病院に転院してからも続きましたし、母も梅干しやらみそやら醤油やら何やら塩分濃度の高いものをせがまれてせがまれて持って行っていました。
父がわがままなのか看護士が不親切なのか・・・。
まぁ、病院食、しかも糖尿病治療での入院なのであまりおいしくなかったんでしょうね。
そして、父は熱いもの、冷たいものが大好きでした。
それらを、自分のタイミングで食べたいのです。
どうも、看護士さんに買っていったものを、ちょっと温めてきてほしいやら、配膳された食事をなかなか食べなかったりしていたようです。
何よりも、階下の売店に連れて行けとやかましかったようで、私が仕事帰り、見舞いに寄ると、娘さんっ!!!と呼び止められる。
私 はぁ😓 なんでしょ?
看護士 お父さん困るんですよ、売店連れていけと言われて、待てと言っても待ってくれない。一人で行くと転倒の危険があるから駄目だというと、ナースステーションからの死角を狙って一人で行く。新聞買ってきて、あれしてこれして・・・。娘さん何とか注意してください!!!
私 すみません・・・。そう言われてもあの性格ですから😓
もし、ご迷惑なら毎朝、私が新聞やなんやら父が欲しいものを出勤前に持ってきます。午前中基本、面会禁止ですよね?先生に話して朝の7時半くらいに入室させてもらうか、受付で預かってもらうかできないですか?
看護士 うーん。一応先生の聞いときますけど・・・。
その手に持ってる差し入れも、本来困るんですよ!!!
私 すみません・・・。
看護士 お父さんどうされるんですか?そろそろ退院させないと。
私 退院の件ですが、私たちも手に負えないから施設を考えています。でも、インスリン治療を受けていて、受け入れてくれるようなところないですよね?父も施設は嫌がるだろうし、どうしたらいいかわからないのはこちらも同じなんです。
こんなやり取りが何度か続き、青春ドラマのように看護士さんと仲良くなっていきましたね、なぜか(^_^;)
この頃、父は病院の対応にイライラの頂点で、対応の悪い看護師にはかなりきつく当たっていたようです。
私もこの頃の父をどう受け止めていいのか、本当に思い悩みました。
父からすれば、どうも頼りない看護師。頼んでもなかなかやってくれない返事もない看護師。あれはダメこれはダメと言う割に、買い物一つ自由にさせてくれない。食事制限でやいやい看護士が言ってくる。
でもね、これ父自身がが招いてるんですよね。
病院の午前中はいそがしいですよ。患者は父一人ではないんですよ。
他のも患者さんがいるのに、父だけ毎日売店まで買い物付き合い続けることは不可能だし、小間使いのようにこれレンチンしてこいやら、お茶くんでこいやらいわれても・・・。
でも、父からすれば、足が立たなくなってきていて、物を持って歩くことが難しいのだから、ちょっとレンチン行ってくれたらいいやん。買い物だって、新聞とスポーツ紙を朝のうちに読みたいだけや。
だって、午前中が暇なんだから。
ま、噛み合いませんよね、これでは・・・。
母と娘の葛藤
父とどのように向き合うか、私も母も随分悩みました。
母は父が家にいることで私の生活が振り回されすぎることを心配し、私は主に父の介護をするのが母なので、身体や心を心配していました。
インスリン治療のため受け入れてくれる施設は少なく、父を施設に入れる説得などを考えると、今思えばなかなか無謀なことだったんだと思うのです。
それでも、身体が思うようにならず、後の楽しみは食べること。のみ。
これをあまりに奪いすぎると手に負えない。
インスリン治療に食事制限。
母は家で受け入れる自信がなかったし、私は私でどうしたら両親にとって、母にとっていい状態に持って行くことができるのか、そんなことを考えながら看護士さんとのやりとりしていました。
施設なども考えましたし、ケアマネージャーさんや病院もいろいろ考えてくれたのですが、当然、父は自宅に帰ってくることになりました。
きっと、周囲は母や私が父を自宅で受け入れて介護するための心の整理を待っていてくれたのかもしれません。